福島亮治 帝京大学外科 上部消化管
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胃がんについて

胃がんとは
 胃がんとは、胃の粘膜に発生した悪性腫瘍をいいます。もともと日本人に多いがんで、明治時代では男性のがんの60%をしめていたといわれています。最近は食生活などの変化により、減少傾向にありますが、2005年に胃がんで亡くなった人の数は約5万人で、悪性新生物(いわゆるがん)の中では肺がんに続いて第2位となっています。また、人口1,000人あたり男性は約1人、女性は約0.4人と多くのひとが胃がんにかかっています。年齢別では60歳代に最も多く、若年者では女性に多い傾向があります。最近は早期がんの割合が増加しており、適切な治療を受ければ完治する胃がんが増加しています。

胃がんの造影写真

胃がんの造影写真
胃がんの症状

 胃がんの症状に特徴的なものはありません。特に早期のものは無症状のことが多く、検診を行わないと簡単にはみつかりません。
病状がすすむと食欲が落ちたり、お腹のはり、腹痛、嘔気・嘔吐、吐血(血を吐く)、下血(便に血液が混ざる)、体重の減少などの症状が出現します。また、吐血や下血が明らかでなくとも、がんからじわじわとした出血が続き、貧血症状で発見されることも少なくありません。貧血が進むと顔色が蒼白となり、動悸や息切れなどあらわれることがあります。また、お腹にしこりを触れたり、がんが腹膜に転移して腹水(お腹に水がたまること)が生じたりもします。
しかし、これらの症状は必ずしも胃がんに特有のものではなく、やはり検査をしないと胃がんという診断はくだせません。
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